T小規模多機能型居宅介護事業所
ホール食堂部分。大開口によって明るい開放的な空間にしました。緑道側はバリアフリーのウッドデッキに出られるようにしています。
必要諸室を確保すると、建蔽率が厳しいが、そこをクリアできるかどうかが大きな課題でした。
建築主様は、何人かの建築家とお会いしたがフィーリングが合わなかったそうですが、一生懸命やってくれそうだと感じて頂けたようです。
平屋の小規模多機能型居宅介護事業所の新築工事です。
居室9室とホール食堂の必要面積や諸室を確保すると、建蔽率ギリギリの物件でしたが、敷地高低差の処理や駐車場配置計画を綿密に行い実現できました。
市の緑道に面している立地の良さを生かして、視線や風、光の抜けを作ってできるだけ快適にお使い頂けるようなプランニングにしました。
使いやすく分かりやすい動線にし、また利用者の方のプライバシーにもきちんと配慮した水回りの配置を考え、スタッフの方もサービスしやすい広さを確保しています。
施設っぽい雰囲気にならないよう腰板などはやめて、清潔感ある内装とアクセントの仕上げを採用し、照明計画でも演出しました。
また、オール電化も検討しましたが、他の所有施設であったような湯切れがおきないよう給湯はプロパンガス熱源の給湯器を採用しました。
なかなか図面はイメージできなかったようですが、「各面に視線の抜けを作ったことで開放感が出たし、緑も見えるし、いいじゃない!」と喜んで頂けました。設計者冥利に尽きる大変嬉しい一言でした。
内装も考えていなかったようなアクセントなどを提案しましたが気に入って頂けました。
北側外観写真。「ひとつ屋根の下」の大屋根形式ですが、外壁を分節化し、単調にならないようにしました。
在来木造ですが、大断面集成材の梁によって大空間を実現しました。
カウンタータイプのキッチンを中心に設けています。